第4話『ルシウス皇子来日』

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ルシウスは、ルディの部屋で着替えを借り、戻ってくる。 「サイズとか平気だといいんですけど…」 体格にはさほど差はないものの、ルディは長身だった。 「シャツは平気だけど…ズボンは足が…ιあんた、身長いくつ?」 「私ですか?170ちょっとだったかな」 「ゲιでかいなι僕165ちょっとなんだよ」 ズボンの裾を折りながら、苦笑する。 「だったら、買いなさいよ。皇子なら金持ってんでショ」 カイリはセルシアの横であきれ顔でルシウスをからかう。 「別に皇子だからって、大金持ち歩いてるわけじゃないよιまぁ、とにかくこれから僕もよろしくな!」 「セルシアに手を出さないならいいわよ?」 「カイリ~っ!!」 新たにルシウスが加わり、片翼の天使も賑やかになりそうだ。そしてルシウスとセルシアには、カルーアしか知らない秘密もある。その事実を彼らはまだ知らない… 第5話につづく
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