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ルシウスは、ルディの部屋で着替えを借り、戻ってくる。
「サイズとか平気だといいんですけど…」
体格にはさほど差はないものの、ルディは長身だった。
「シャツは平気だけど…ズボンは足が…ιあんた、身長いくつ?」
「私ですか?170ちょっとだったかな」
「ゲιでかいなι僕165ちょっとなんだよ」
ズボンの裾を折りながら、苦笑する。
「だったら、買いなさいよ。皇子なら金持ってんでショ」
カイリはセルシアの横であきれ顔でルシウスをからかう。
「別に皇子だからって、大金持ち歩いてるわけじゃないよιまぁ、とにかくこれから僕もよろしくな!」
「セルシアに手を出さないならいいわよ?」
「カイリ~っ!!」
新たにルシウスが加わり、片翼の天使も賑やかになりそうだ。そしてルシウスとセルシアには、カルーアしか知らない秘密もある。その事実を彼らはまだ知らない…
第5話につづく
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