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「っていうか、宿見つかんないしι」
宿を探して、グリーンフィールド上空を飛んでいたセルシアだったが、まだ見つけられずにいた。実はセルシアは、方向音痴のケがあった。
「うげっιまさか迷ったのかなぁ」
くるりと身体を反転させて、あたりを見ながらふわふわ飛んでいる。
一どん☆!!
「わぁ!?」
「ひゃっ!?」
と…正面から飛んできた少女とぶつかった。セルシア同様に翼を持つ有翼人と思われる少女。
「ごめんなさい」
「あたしこそ。よそ見してて…グゥ~§」
( ̄□ ̄;)!!話の途中でセルシアの腹が音をあげた。
恥ずかしい~!!人とぶつかった挙げ句、お腹まで鳴って。セルシアは引きつった笑いを浮かべた。
「お腹空いてるの?うち宿経営だから、何か食べにくる?」
「本当?」
ぶつかった少女は宿屋の娘だった。薄い金髪が腰のあたりまである、パープルの瞳の少女。
「あたしのお兄ちゃん、宿屋のマスターなんだ。何かの縁だし、おいでよ♪」
少女の誘いにセルシアは頷く。暖かいベッドとご飯が待っているとご機嫌になって、少女の家である宿屋へ、向かった。
第2話につづく
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