第1話『セルシア・スコティッシュ』

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「っていうか、宿見つかんないしι」 宿を探して、グリーンフィールド上空を飛んでいたセルシアだったが、まだ見つけられずにいた。実はセルシアは、方向音痴のケがあった。 「うげっιまさか迷ったのかなぁ」 くるりと身体を反転させて、あたりを見ながらふわふわ飛んでいる。 一どん☆!! 「わぁ!?」 「ひゃっ!?」 と…正面から飛んできた少女とぶつかった。セルシア同様に翼を持つ有翼人と思われる少女。 「ごめんなさい」 「あたしこそ。よそ見してて…グゥ~§」 ( ̄□ ̄;)!!話の途中でセルシアの腹が音をあげた。 恥ずかしい~!!人とぶつかった挙げ句、お腹まで鳴って。セルシアは引きつった笑いを浮かべた。 「お腹空いてるの?うち宿経営だから、何か食べにくる?」 「本当?」 ぶつかった少女は宿屋の娘だった。薄い金髪が腰のあたりまである、パープルの瞳の少女。 「あたしのお兄ちゃん、宿屋のマスターなんだ。何かの縁だし、おいでよ♪」 少女の誘いにセルシアは頷く。暖かいベッドとご飯が待っているとご機嫌になって、少女の家である宿屋へ、向かった。 第2話につづく
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