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「よし。でもお化けが怖いって私ら見えてるのにそれでも怖いか」ねねかは満足げに頷いた後苦笑する
「いきなり出てくるしガチャガチャうるさいし触ってくるし何言ってるかわからないし……」僕は思い浮かべ文句を言う
「はいはいストーップ、それお化け屋敷でしょ。そーいやお化け屋敷で大泣きしてたもんね」ねねかは苦笑しながら僕を止める
その後意地悪な笑みをして言うので仕返しとばかりに
「う……ね、ねねかだって車乗ったら大泣きして逃げたじゃん」僕は苦笑しながらそう言う
それ以降車で出掛ける時は僕の幽体引っ張り出して目的地までの目印にしてふよふよ浮きながら行くようにしたのだ
後で知ったことだが幽体離脱はし過ぎるとクセになるらしい
いつもこんな感じに過ごしていた
初めは姉弟のような感覚だったいつも一緒にいて気づいたらなくてはならない人になっていた
それが僕の初恋であり最初で最後の恋だったのだろう
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