《第一章》平和な 日常

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  足がもつれ、私の体は前方へ大きく傾く。 視界が地面を占める割合が多くなる。 反射的に手をついて衝撃は吸収したが、もう逃げられない。     背後の近い気配を感じる。     捕まる瞬間に振り仰いだ『それ』の顔は何故だか私のよく知ったもの       ……だった、気がした。 
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