《第一章》平和な 日常

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  こんな事を考えるなんて……何かがあるのではないか…? 今の私でさえもメッセージ感じさせ、夢にも見せる…。今の私をには到底想像もつかないような大きな何かが―――――     「ゆぅーなー?」 「!」     吃驚して理都子の顔をみる。   その様子に理都子は呆れた顔をして言った。     「今また自分の世界にトリップしてたわね?」       自分の世界…?   …うーん……なんか違う気がする…。よし、否定しておこう。   「いや…そう言うわけでも…」 「え?あるわよね?」 「……はぃ…。」     理都子の結論は早いなぁ……。 というか私が人の意見に流されやすいのか。   妙な納得をして、自分の言った言葉にわざわざ理由を付けた。   ……否、訂正。自分の言葉に自分自身で言い訳をした。         「りつー?」   突然、理都子を呼びかける他人の声がした。 …ちなみにこの呼び方をする人はこの学校で一人しか居ない。  
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