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そのころ新入生達は今日から部活本番ということで放課後に校内の大ホールでオリエンテーションを行っていた。
皆やはり少しソワソワしていて、これから始まる部活生活に胸を膨らませているようだった。そんな中ただ一人にやけている少年がいた。ビッと刈り上げた頭はいかにも体育会系だが身体はそれほど大きくはない、いわゆる普通といったところだ。
そんな「佐野 将樹(さの まさき)」はある野望を抱いていた。小学校四年からスカッシュを始めた彼は一年でレギュラーになる。というそんな野望に燃え、そして何故そこまで自信があるのかわからないが、すでにレギュラーになった気になってにやけていたのだ。
(くっくっく…スカッシュ暦三年のオレ様がいきなりレギュラーになれば女子からもってもてに。くくく)
そんな将樹の負の?オーラを感じ取った周りの生徒達は悪寒を覚えオリエンテーションを途中で抜けたらしい。という噂がその日限り持ち上がったとか…持ち上がってないだとか。。。
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