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大切な人
何かに疲れたら少し目を閉じて
楽しかった日々を思い出す
あぁ幸せだったなと感じて
目を開けると色褪せた現実
手を伸ばせば伸ばすほど
消えていく影
つまづいて私は転けて
そのままうずくまる
助けて助けてと
最後の手を伸ばすけど
雨の霧にあの人は消える
去年の今頃
スケジュ-ルには大切なものを詰め込んで
この道を二人で歩いていた
又来年と約束して
落ちてくる雪を眺めてた
冷たい空気も色がついて
白い白い色に二人が染まった
大切だと想うほど
困らせてばかりの自分に
飽き飽きしてきたの
迷惑掛けちゃいけないと
いつも気にかけてたの
それがあなたの重荷に
なっていたのに
もし過去に戻れるなら...
もしあの時こうしてたら...
ううん考えないよ
今の自分も少し好きなの
『未来なんか分からないよ
だから今を大切にしよう』
新しく出来た大切な人が
教えてくれたの
良い言葉だと思わない?
季節は巡って行く
そして私も変わっていく
少しづつ少しづつ
大人になっていく
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