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「あ、あのさマリン………」
レンジは怯えながらマリンに話しかけた。
「レンジ様………!私の愛のお弁当はお 口に合いませんでしたか?」
マリンはうるうるした目でレンジを見つめた。それが魔女の目に見えたのはレンジだけではなかっただろう。
「いやいやいや!!めっちゃめちゃ美味かっ た!!今までで一番美味かった!!」
「おいレンジ、何びびってんだよ。も少し しらふになって話せねぇのか?」
頬の辺りをピクピクさせながらハルはなんとか笑ってみせた。
「ハルさん…あなたまでレンジ様を馬鹿に なさるのですカ?」
「は!?」
ハルがマリンの方を向いたのと鎖付きの鉄球が彼の頭蓋骨をグシャグシャに潰したのはほぼ同時だった。
「!!!!!!」
レンジとリュウイチは体をすり寄せ人間の形をしていないハルをただ見つめた………
「レ・ン・ジ・さ・ま………♪」
返り血で真っ赤に染まった制服を気にもせずマリンはレンジに近づいてきた。
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