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体をゆっくりお越し、頭をかきながら起こしてきた人物に怒鳴るように言った
「煩ぇ!でけぇ声だすんじゃねぇよ・・・」
「せっかく私が来てあげたのに起きたのが悪い。おはよう、幾斗」
「おはよう、雫」
薄茶色の髪が肩まであり、フードつきの服にひらひらのスカートを穿いた少女が俺の幼馴染の雫だ。
同い年の癖に姉的存在を感じさせるほどしっかりとしたやつである
「んで?何のようだよ・・・」
「早々!これあんたにもきてたみたいね」
いきなり突き出す白い封筒。俺はゆっくりと布団から起き上がり、しずくからその白い封筒を受け取る。白い封筒には俺の名以外に何も書かれていない。
「なんだよ、これ?」
「さぁ?私も同じものが来たのよね」
軽くため息をつきながらもう一つの白い封筒を俺に見せた。白い封筒には雫の名前以外何も書かれていない。俺のと同じだ
「ラブレターかなんかか?」
「そんなわけないでしょう、とにかく開けてみない?」
あっさりと流されてしまったが、気になるその封筒の中身。雫に言われたとおり、自分の封筒の封を開け、中から白い紙を取り出した。白い紙には何やら文字が書かれていた
「なになに?『幾斗様 あなたはスクール オブ マジック 学校に通うことができる権利を得られました。体験入学を行いますので下記の通りの所に来てくださいませ』だって」
封筒から出した白い紙を俺から奪って、雫が読み始めた
スクール オブ マジック?
「魔法の学校?なんだそりゃ・・・」
「知るわけないでしょ・・・あれじゃない?手品とかの」
「何でそんな学校に権利を得られないといけないんだ?」
「さぁ・・・・・・」
雫に聞いたところでわかるはずもなく、一応雫の白い封筒も開けてみれば、白い紙が入っていて、名前が違うだけで同じ内容だった。
俺たちは一体なぜその学校に選ばれたのか・・・。スクール オブ マジック学校・・・一体どんな学校なんだろう
不審に思いながらもその謎の学校がどんなものかとても気になっていた
第二話に続く
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