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『つぅか普通に考えておかしいだろ…俺にだって週末くらい色々予定があるのによぉ…』
携帯のカレンダーの週末の欄はほぼ白紙なのには気づかないのは天然なのか現実逃避なのか…。
独身+彼女がいない男の負け惜しみともとれるなんともいえないことを考えながら、煙草を一服。
気分が落ち着いて、ふと腕時計を見ると時刻は終電が出発する15分前だった。
『15分前ってことは終電には余裕で………間に合わねぇじゃん!!』
今いるオフィスから駅まで歩いて20分。走って10分。
オフィスから歩いては到底帰れない。タクシーを使える余裕があるなら残業などしない。
簡単に言えば、駅まで走ることが決定したようだ。
ただでさえ冷房のあまり効いていないオフィス内でじっとり汗をかいているのにさらに汗をかくことが確定になった剛は、舌打ちをしながらオフィス内の戸締まりを確認して帰路にたった。
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