序章

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ジリリリ… ジリリリ… ジリ…ジ… 私は目覚まし時計を止めて時計の針を見た。   7:30 …「ャバィ!!」 学校に遅れてしまう!! 制服に袖を通し、鞄を急いで用意して階段に向かおうとた。 …「あっ!!」 私は思い返したように部屋に戻った。 「チェシャ猫~」 私は下にいる叔父さんに気づかれないように小声で言った。 「なんだいアリス??」 チェシャ猫が押し入れの中から眠たそうな声(あんま変わんないけど)で返事する。 「絶対外に出ちゃ駄目だよ!!」毎日これを言っている。だって見つかったら私、即逮捕だもんね。 「僕らのアリス君が望むなら」チェシャ猫の返事もいつもと同じだ。 それを確認すると私は階段を勢いよく下りた。
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