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───ピピピッピピピ゚───
─────ガチャ!!─────
「う~ん……もう朝かよ。昨日徹夜でモバゲするんじゃなかったょ……」ブツブツ
そう言いながらいつものように洗面所に行き、いつものようにNAKANOのWAX(オススメ)をつけて、いつものように
「フッ!!俺ってカッコイイな!!」
などぬかしていた。
そいつの名は木村 剛(キムラ ゴウ)18歳
勉強ができずに運動しかできない。父親が薬物研究者で世界でも有名だ。
今日は高校の終業式。明後日は仲の良い友達(異性もいる)と旅行がある。
準備をして「いってきま~す」と言って外に出た。
外は曇りでジメジメしていた。
「天気悪いなぁ…。明後日は晴れてくれよ…。」と言いながら玄関の近くの壁をみると…ナメクジが5、6匹ウジウジと歩いていた。
「うわっ…キモっ…お前なんてヌメヌメして生きてる意味ないやん。死んでまえ!!」
──────グチャ─────
ナメクジを全部殺した…。
「へへっ…俺が優しく殺してあげたから感謝しろよ。うわっ…ナメクジの体の一部が靴についたぁ……。まっ…輝(あきら)につけてやるか」
そう言っていつも通りの集合場所に急いだ。
剛:「おはよう!!」
─────ドカッ!!─────
輝:「ぉぃ剛痛いゃんけ!!しかも何かズボンについたやんけ!!」
剛:「ナメクジを踏んだ靴で蹴ったからな…。」
輝:「おぃ!!何すんねん!!汚ぃな!」
こいつは
清水 輝(シミズ アキラ)18歳
勉強、スポーツ、顔、全て完璧。俺の大親友だ。
剛:「ナメクジとか生きてて意味なくなぃ!?気持ち悪いだけやん!!」
輝:「ぉ前そんな事言ってたらいつかバチあたるぞ!!」
そういいながら俺達は学校に向かった…。
剛達のテンションとは裏腹に天気はさらに悪くなっていた……。
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