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「ふふふ、面白い方ですわね。それでは私が道案内をしましょう」
必死に誤魔化す僕。
女性はふやりと笑みを灯し、僕の一歩前に出た。
女性の足取りは、スキップするかのように軽い。
「お願いしますね」
「お任せください♪」
満面の微笑み浮かべ、女性は振り返りつつ横目で『私にお任せ!』と念を押す。
出会った当初は高飛車なお嬢様で、無闇矢鱈に自分の腕を披露したがる子供な人だと思っていた。
だけどこれまでの言動を考える限り、どうやら違うらしい。
自分の過ちを素直に認め、冷静な判断が出来、情に厚い、そんな姉御肌な大人の女性だった。
そんな素敵な女性に助力を仰げるなら、頼もしい限りだよね。
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