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今更何となく不安になってくる。
だって、僕は外国人だ。
しかも転校する先は、田舎町の学校ときている。
こんなに悪条件が揃えば、イジメられてもなんら不思議もない。皆と違うものは、いつの時代でも検閲されるからね。
「でも僕なら、大丈夫」
思考に待ったをかけて、あえて口に出す。すると僕の足取りは、元通りとなった。
別に過信ではないよね。
だって、それなりの理由があるから。
まぁ、そのことはとりあえず隅に置いといて、今は新たな学園に行こう。
「うん。始まりはそこからだ」
ザッと靴の裏を音立てて、僕は道を急いだ。
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