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「アリス…お前バカだろ…。」
「私、バカじゃないもんっ!」
「アリス…お前は、この物語りの創造者で主人公なんだぞっ!僕達がアリスの名前を知らないでどうするっ!」
アルノールは腕を組み、フイッと横を向いた。
「…あと…薔薇が私を襲うって…どう言うこと?」
「あぁ…薔薇は生きてるんだ。ちなみにー、無知なアリスに教えてあげるよ。薔薇はね、俺等でいう、五感のうちの視力が凄くいいんだよ。…この薔薇が開花した時、薔薇は自分の色である赤やピンクに反応を示し、襲うんだ。ちなみにアリスは髪の毛がピンク…瞳が赤だろ…?」
黒兎のアルノールは不敵な笑みを浮かべた。…アルノールの笑みを見て…私は、一歩下がった…。アルノールに私は恐怖を感じた…
「おやおや…怖がる事はないんだよ?アリスは僕が守るからね。…何としても守らないと…女王様に殺されるからね。」
「…イヤよっ!…貴方に守ってほしくはないわっ!」
私は、黒兎のアルノールを突き飛ばし、全力疾走でアルノールから逃げた…。
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