171人が本棚に入れています
本棚に追加
/64ページ
私の体力はもう限界だった。
「…ハァハァ…。も…もう…限界…」
「もう少しですっ!…頑張ってくださいっ!」
全力疾走して黒兎のアルノールから逃れてこの人にぶつかるまで約5分は走った…。この人にぶつかってからは…もう3分は走っている…。
この人はもう少しと言ってたが、まだまだ見渡す限り薔薇の道が続いている…。
「…ありました…っ!」
「…え?」
この人が、指さす方向を見ると薔薇だった…。
「な…何!?」
距離にしてあと約20mほど。何事もなく、その場所に着けると…確信していた。
だが…あと約20m…。私は油断していた…。足に何かが絡み付いてきた。そして物凄い勢いで引っ張られた。
「キャァァァアッ!!!!」
最初のコメントを投稿しよう!