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「アリスっ!」
「助けてっ!…クリスっ!」
そう私が助けを求めると、この人は西洋片手剣を手に、こちらに向かってきた…。それから何故かクリスと名前を口に出していた。…私はこの人を知らないはずなのに……。
私の足に絡み付いている、薔薇のツルを切ると、そのツルから血のような紅い液体が出てきた。
「……!?…血!?」
「さぁっ!アリスっ!」
この人は私の体を抱きかかえ、さっき指差した方へ走り出した。
その場所へ辿りつくと、そこには、扉があった。扉を開けると、部屋の様な造りになっていた。
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