すれ違い

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ある日加賀先輩と帰っていたら急に先輩が立ち止まった。 「どうしたんですか?」 「あのさぁ…、ちょっと寄り道しない?」 「いいですよ。」 「よかった。こっち行こう☆」 そう言っていつもと違う道を歩き始めた。 しばらく歩くと誰もいない小さな公園についた。 「こんなところに公園あったんだぁ…」 「人もあんまりこないから静かでのんびりできていいんだよ。」 そう言うと先輩は公園内のベンチに座った。 「ここに座りなよ。少し話そう。」 そう言いながら先輩は自分の隣りを指さしていた。 私は少し遠慮気味に隣りに座った。 私たちは他愛もない話をしていた。 すると、急に先輩が黙り込んだ。 しばらく沈黙が続いた。 「あのさぁ…」 いきなり先輩が話かけてきたので少し驚いてをみた。 「えっと…」 先輩はいつもと違い少し顔を赤くし何か言いたそうにしていた。 「どうしたんですか?」 「俺と付き合って下さい!」 「え⁉」 「ごめん。いきなり迷惑だよね…」 「いえ、そんな…」 「前から好きだったんだ。君を守りたいんだ。俺じゃダメかなぁ?」 先輩は真面目な顔でこっちをみた。 私は少し迷った。 でも、加賀先輩ならきっと大丈夫だよね… そう思った。 「私でよければ…よろしくお願いします。」 先輩は嬉しそうに微笑んだ。
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