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ボーボー
船の音が島中に響き渡った。
楽色島―――――――――一年中草花が枯れず咲き誇る島。
何故枯れないのかは、解らないが1つだけ言えることは不思議な島だと思う。
草花が枯れないと言っても雪は降るし秋には紅葉も見られる本当に不思議な島だ。
「遅いな~」
「あ~やっと見つけたよ」
後ろから女の声がして俺は振り返った。
「何だよ
遅かったぞ」
「港で待っててて言ったじゃん」
「そっ そうだっけ」
「そうだよ
もう、おかげで一時間も探したよ~」
「ごめん」
「別にいいよ、それより私の名前覚えてる?」
「お前こそ俺の名前覚えてるのか?」
少女は得意気に応えた。
「梨木・・・・・・・・・・・・・」
「早く行くぞ~」
「梨木~私の名前は~?」
「行くぞっ!!真実・・・・・・・・・・・・」
真実は嬉しそうに返答する。
「うん!」
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