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「うまいな 歌・・・・・・・・・・」
「ありがとうございます」
その少女とは話したことはなかったけど・・・なぜか自然に話しかけられた。
「ここでなにしてんだ?」
「歌を歌ってたんです」
「見てたから分かるけど・・・・・・何で?」
「理由なんてありません・・・・・・だって歌が好きだから・・・・」
「そっか・・・・・君名前は?」
「請川紋香です~よろしくお願いします~あなたは?」
「俺は新井 梨木だよろしくな」
俺の名前を聞いた瞬間紋香ははっとしたように俺の顔を見つめた。
「梨木・・・・・くん・・・・・・・・?」
「えっ・・・・・・・?」
「覚えてないの私だよ紋香だよ」
その歓喜に満ちた顔はしっかり俺の顔を見つめていたが俺は紋香を思い出せなかった。
「ごめん・・・・・覚えてないんだ」
「そっか・・・・・でも思い出してくれると信じてる・・・・・・・・・私は毎日ここに来るからまた会いに来てね」
「ああ・・・・・・わかった」
「約束だよ・・・・・・ 絶対だから」
「わかった約束だ」
二人は小指と小指で約束を交わした。
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