歓楽街

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日はとっくに沈んでいたが、この街はひたすらに明るかった。深夜にもかかわらず方々から照らし続ける、ネオンの光のせいだった。 客引きをする煌びやかな女、喧嘩の観戦、酔い潰れ道端に座る男たち。 聞こえるのは陽気な音楽、激しい音楽、女の黄色い声、男の怒号、笑い声。 並ぶ店は酒屋や賭場場、いかがわしい店が殆ど。 歓楽街という名前がぴったりだった。
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