遠距離…

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ある時美菜子は名古屋に来ると言った。 翔は冗談なのだろうと、気にも止めなかった。 美菜子がそう言って一ヶ月ぐらい経った時一本の信じられないメールが美菜子から送信された。 📩「名古屋市内のアパート仮契約したよ!」 📩「うそだよね?」 📩「私が嘘つくように見える?」 📩「いや、嘘だって!」 そんなやりとりが続いた時、美菜子は一言言った… 📩「翔と近くなっても、今までと会う回数は一緒だからね😜」 その時ほんとなんだと確信した。 翔は嬉しさと、これからの不安で頭が混乱した。 人と言うのは勝手なもので、「こっちおいで」と、言っておきながら、いざ来ると後先の事を考え不安になってしまう動物だ。 だが美菜子にたくさん会えるのは凄く嬉しい。 今はこの嬉しさを噛み締めようと翔は思った。
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