白と黒とエデン

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しばらく歩いてみたが何も変わらない、 振り返ってみると、最初にいた場所に黒い点が見えた 急いで戻ってみると、そこには小指ほどの黒い点が在った。 横から観ると、少し飛び出ている気がした 「コレ何・・・押すよ」 辺りは静かなままだ。  好奇心に勝てず指でそっと押す 白い景色は一変して黒い世界になった。 黒い点も白い点に変わっていた、  ただ一角を除いて 顔を上げると、白い扉が在った おかしな事に取ってが何処にも無い、押しても引いても扉は一向に動かない、裏に回ってみたが結果は変わらない 「ねぇー、誰も居ないの?居るんでしょ?帰りたいんだよ」 声を張り上げて叫んだ、下を向いて何故ココに居るのか、考えていると 「お前にゃ無理だよ」   若い男の声がした、振り向くとそこには白いドレスに身を包んだ女が立っていた 「お姉さん誰、ココ何処、何で開かないの?」 女は首を横に振り 「分かった、分かった、気持ちはよく分かる、でも一個ずつだ」 そう言うと葉巻を取り出し火を点けた、 「まず一つ、重要だぞ、 俺は男だ・・・名はエデン」 ニヤっと笑った顔が不気味だった。
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