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見たいって、
「悟留…俺の泣き顔そんなに見たい?」
悟留「は?別に…お前に我慢してほしくねぇだけだよ」
「…我慢?」
悟留「うん。たまには、他人に頼って息抜きも必要ってことだよ。」
確かに…俺は今まで他人に悲しみを話したりぶつけたりしたことがない
勿論こう言ってきてくれる悟留にも…お母さんにも
悟留「な。」
悟留は俺の隣に座り、頭を撫でてきた
悟留「陸、お前は頑張ったよ。一人で悩んだ時は自分一人でちゃんと解決した。辛い時も一人で泣いて済ましてきた。…だから、今だけ一息しろ。」
俺の髪をくしゃくしゃにする
そんな言葉っ
「さと……るっ…」
悟留の顔を見ると、悟留は優しい顔をしてた
そんな悟留の顔を見てこらえることに限界がきた俺は…
もぅいいや…
格好悪くても。
全身の力を一気に抜いた
すると次々と涙が溢れてくる
頬を伝う甘酸っぱい涙
止まらない
ガッーーー
え?
急に体と視界が左下へと傾けられる
一瞬なにが起きたのか解らなかっが…すぐ感触と熱に頭が理解した
悟留は俺の頭を自分の胸に抱き寄せていた
悟……留?
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