第一話

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  田月陸(13) 今日は始業式!! 新たなる中学二年生の始まりさ 「行ってきまーす!!」 勢いよく家のドアを開くといつも見慣れている木が桜で満開に咲いていた 薄ピンク色の花びらがヒラヒラと散っている "綺麗" そんな言葉がよく似合う 俺はそんな桜に包まれながら、いつものように自転車に乗って学校へ向かう 今日はクラス替えもあり、胸を膨らませ、自転車を勢いよく飛ばした 「やっふぅぅぅ」 桜に包まれながら走るなんて、すげぇ気持ちいい♪ そう感じていると、いつもよりすぐに学校に着いた気がした そして自転車置き場へ自転車を置きに行った あっ!! あそこに俺の大新友の濱島悟留がいるじゃ~ん♪ 俺と悟留という男は幼稚園からの幼なじみで大新友。 性格は俺と真逆な性格をしていて、よく釣り合ってきたなって度々思う程。 幼なじみっていう関係があるからこそ釣り合ってきているのかもしれないけれど… 「お~い!!悟留ぅ~!!」 そんな親友…悟留に手を振った 悟「おっ!陸じゃん!!おはよ」 悟留も笑顔を見せ、手を振り返してくれた そして、俺は悟留の隣へと駆け寄った 「やっと俺らも中2だな」 悟「ん?まだ、中2だろ?」 「んだよそれ!」 悟「はは。 それよかさ、クラス去年同様、今年も同じがいいよな」 悟留はニコニコ笑う。 いつもならそんなニコニコ笑わないクールな奴なのに… 珍しい… まっ入学初日だし、テンションが上がるのは無理ないんだけどね。 「うっし!じゃ、その結果を見に、さっそくクラス表見に行こうぜ!」 俺はクラス替えの紙へ指を指す 悟「おう!」 「よし!じゃあクラス表まで競争♪」 悟「はあ?だるいし」 そう言いながらも走り出した悟留 そんな普通の中学生みたいな会話をしながら悟留と俺はクラス替えの紙へと競走を始めた
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