294人が本棚に入れています
本棚に追加
俺は優貴を強く抱きしめ、優貴に自分の気持ちを伝えた
優貴「陸…?」
ただ無言に優貴を抱きしめ続ける
優貴「なに言って…俺の事好きって…俺男だぞ?」
そんなの分かってる
「承知で言った。」
声のトーンが無意識に低くなる
そして優貴の鼓動が早くなっていく
優貴「ははっ…冗談だろ?陸。」
「冗談だったとしても俺はこんなことしねぇよ…」
重苦しくなっていく雰囲気
自分の気持ちを優貴に伝える度に重くなっていく
しんどくなった
辛くなった
逃げたくなった
そして…
優貴「…………。」
「…………………。」
優貴「…ごめん。」
狭い玄関の中で響いた優貴の返事
さっきの重苦しい気持ちと雰囲気は、一瞬にして消え去った
優貴「さっきも言ったけど、俺には女子で好きな人がいるんだ。」
ズキンッ
無意識に抱きしめていた手を離した
そして優貴は、俺の正面に向かい合った
優貴「だから、陸は友達…親友としてしか見ていなかった。今も、これからもそれはずっと変わらないとおもう。」
純粋で、未来を見る目。
キラキラしてる
けど俺は、そんな目をただ悲しい目で向き合う事しか出来なかった
最初のコメントを投稿しよう!