第四話

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そしてまた重苦しい空気がながれる 「……そっか…」 ため息のように呟く 俺は一歩後ずさりした 優貴の顔が見れない 俺はずっと優貴の目をそらし続けたままだった 見たらきっと…今泣いてしまいそうだから 優貴「…本当にごめん。」 優貴はそう言うと、静かに家から出て行った 「ーっ!」 優貴がいなくなった瞬間、いっきに体の力が抜けた 本当にーーー 本当に終わったんだーーー 俺の恋ーーー 初めて男を好きになった 初めて抱きしめ告白した 報われないと分かってたけど、俺は心の中のどこかで期待してたんだ そのほんの少しの期待も砕かれた やっぱり、男同士の恋なんて無理なのかな? 優貴、俺の事引いたかな? 俺が女だったら、可能性はあったのかな? 「ぅうっ、ふっ…」 俺はその場で泣き崩れた
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