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悟留「電気つけるぞー」
悟留はそういうとカーテンを閉め、電気のスイッチを押した
ま、眩しい…
さっきまで暗い中にいたせいで、パッと電気の明かりが付いた瞬間に目が痛くなった
悟留は目を痛くすることも無く、静かにその場に座り
悟留「ほらよ」
鞄の中から何かを取り出し、俺に差し出した
「なにこれ。」
俺も机を跨がり悟留と向かい合わせの場所に座った
悟留「煮物。今日お母さん仕事でいねぇんだろ?だからうちのお母がお前にって。つか、大丈夫か?声かすれてっけど…」
「わりぃな。あ゙あ゙、ん゙ん゙っ、大丈夫大丈夫!」
ずっと一人で黙ってたせいか、声が上手く出せなくなっていた
悟留「…で、なした?」
「え?」
悟留は机に肘を預け、頬づいた
悟留「いつもの陸らしくねぇじゃん?目ぇすげぇ腫れてるし…あっ!もしかして泣いてたとか?」
「……………。」
図星を突かれた俺は黙り込んだ
こういうとき、悟留はいつものエスパーのように分かってくれるんじゃないかって期待した
悟留「お前、ホントに昔っから無茶ばっかすんだもんなー!んで、いつもその無茶が失敗に終わったら今のように目が腫れるまでこっそり泣いて…。昔と変わんねぇよな。お前は。
……で、なに?優貴に振られたとか?」
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