大好きな小説家

4/12
前へ
/267ページ
次へ
「そういえば莉央の好きな小説家がこの近くに引っ越してきたらしいわよ」 愛美が本から視線を外さずに言った。 「ええっ!?あのSORA様が?」 莉央の問いに愛美は頷く。 愛美の母親は編集者をしており時々こうして情報を持ってきてくれる。 「なんか4月頭にこっちに引っ越してきたらしいの」 「4月って……もう7月なんですけど」 「引っ越してしばらくは忙しいからって小説書いてなかったのよ。最近また書きはじめてママが担当になったの」 あのSORA様が近くに!! SORA様っていえばデビュー作が映画化され次々にヒット作を出している旬の人だ。
/267ページ

最初のコメントを投稿しよう!

642人が本棚に入れています
本棚に追加