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次の日、僕は暗い気持ちでケンタの病室へ向かいました。
本当は行きたくなかったけれど、ケンタの死の前日までにケンタの願い事を叶えなければならないのだから、行かざるをえませんでした。
病室の窓から、僕はそっと中を覗き込みました。
ベッドに、ケンタはいません。
「あれ?」
不思議に思って、僕は窓から大きく身を乗り出しました。すると……
「わっ!!」
突然、カーテンの中からケンタの姿が現れて、大きな声で僕を驚かせました。
その拍子に、僕は窓の外に落っこちてしまいましたが、羽のおかげで無事病室に戻ることが出来ました。
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