3.赤ちゃん

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「あっははははは!!」   ケンタは大声で笑いました。   「ごめん、驚かせたりして」   僕は黙っていました。   「昨日は突然帰っちゃうんだもん、ずっと君が戻ってくるのを待っていたんだよ」   ケンタは笑いながらベッドに戻りました。途中、一瞬だけ苦しそうに胸を押さえていました。   「昨日はどうしたの?」   ケンタが訊ねました。   「ちょっと、用事を思い出しちゃって」   僕は嘘をつきました。   「そう」   ケンタは特に気にする様子もなく、軽く言いました。テレビでは、野球がやっています。   「そういえばさ、君がどこから来たのか、まだ聞いてなかったよね?」   僕はドキリとしました。   まさか、死神の世界から来たなんて言えません。   僕は曖昧に笑って、青い空を指差しました。
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