Ⅰ.告白

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僕の最後のチャンスが、あの一週間だったということは、先輩から聞きました。   一週間の間に、あの男の子の願いを一つ叶え、そして命を頂戴しなければ僕自身が消滅してしまうということも……   けれど、あの日、僕にはどうしてもあの子に鎌を向けることは出来ませんでした。     ――理由、ですか?     それは、僕があの子と友達になってしまったからです。
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