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「え!?」
僕が窓を通り抜けた瞬間、男の子が声を上げました。
「ええ!?」
僕が床にゆるやかに着地すると、また男の子の声がしました。
僕は初め、男の子が熱心に観ている四角い箱か何かに向けて言っているんだと思いました。
けれど、違いました。
男の子は真っすぐに僕を見つめて、口をあんぐりと開けていたのでした。
きっと驚いたのでしょう。
僕も負けじと驚きました。だって、僕の羽なんか、勝手にパタパタ動いちゃって。それを見て、男の子は更に驚いていましたけど。
見えてしまったものは仕方がないですよね。
僕は丁寧に羽を閉じ、男の子のベッドに歩いていって、挨拶しました。
「こんばんは」
って。
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