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僕は初めてそのことを知りました。
だって、ほら、死神の世界はいつも真っ暗じゃないですか。「こんばんは」としか言いようが無いですよね?
それに、たとえ人間の世界に行っても、誰とも挨拶する必要はないんだから――
あー、はい。分かりました。続きをお話します。
「じゃあ、こんにちは」
僕は改めて挨拶し直しました。
「そうそう、こんにちは」
男の子は笑いました。死神の僕が言うのもなんですが、本当に天使のような笑顔でした。
――あ、はい。すみません。もう天使なんて言いません。
すると、男の子は笑いながらも、不思議そうな顔をして僕にこう尋ねました。
「君、不思議な格好をしているね。どこの子なの?何て名前?」
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