88人が本棚に入れています
本棚に追加
ユソン
「俺…日本に好きな女いてるんです…それで…行きたいってのもあって…」
親父は無言で俺の顔を見つめて話を聞いていた。
ユソン
「俺…親父には悪いと思ってるんですけど…ヤクザの息子じゃなくて…普通の人でいたいんです…」
絶対怒られる…
殴られる…
俺はとっさに目を瞑った。
親父
「……勝手にすればいい。自分で決めたこと貫き通せや。んで、惚れた女最後まで愛して、守り続けろや。」
親父は俺の目を見て、そう言った。
初めてだった…
親父があんなこと言ってくれるなんて…
俺は親父の言葉が嬉しくて、下を向いて泣き出した。
親父はそれに気づいて、俺を立たせて、抱きしめてくれた。
親父の胸は広くて、俺はしばらく泣いていた。
最初のコメントを投稿しよう!