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体中を衝撃が走った。
まるで全身から花火が火花を散らすように。
…痛みはなかった。
沈んでいく意識の中で君のことを思い出した。
俺の太陽。俺の全て。
(眩しい…)
意識を鮮明に引き戻す昼の日差し。
(やべ…いつの間にか寝てた!?)
文字通り跳び起きた俊也だったが、ここは木の上だということをすっかり忘れていた。
いきなり起き上がったためバランスを崩し下へ落ちる。
そこまで高さはなかったためそんなに痛みはなかった。
やれやれと体を起こす。
(マジかよ…誰も見てねぇだろうなぁ…?)
こんな格好悪いとこを誰かに見られるのはいつもクールでうっている身としてはあまり喜ばしいことではない。
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