プロローグ

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普通なら話すらしたことのない女の名前なんか覚えない。 ましてや、違うクラスの女子の名前など知る由もないのだが彼女は例外だった。     【藤波 光】     学校でも指折りの美女で俊也の隣のクラスの女子だった。       「?藤波…だよな?何してんだ?こんなところで…授業、始まってる時間だぞ?」       彼女は一瞬くすりと笑った。       「東郷君こそ」       ドキリとした。       「…俺の名前」       「知ってるよ。君、有名人だもん」       何もかも見透かされているようで急に恥ずかしくなった。
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