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「先生、新聞社の記者が来てますよ。取材の約束があったんでしょう?やっぱりクロックタワー事件の取材ですか?」
彼はダニー。スタッフの一人で今一つ間の抜けている男だ。
「ふん、どうせ実在しないシザーマンとやらを新聞で扇情的に取り上げたいんだろう」
「シザーマンか…実在していれば面白いんですがねぇ…」
ダニーの軽はずみな発言にバートンは目を光らせた。
「あ、いや…そのぉ…冗談です」
ダニーは慌ててその場を繕った。
「先生っ、あまり待たせちゃ悪いですよ」
「…そうだな」
ダニーはほっと胸をなで下ろしながらバートンが部屋を出るのを見送った。
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