4人が本棚に入れています
本棚に追加
/29ページ
―ゴゴゴゴ
音をたてて揺れている俺の世界…
世界といっても夢の中にある偶像の世界。
真っ暗闇で
…
それでいて、
真っ白な程何もない。
夢というのは少なからず、自分の記憶の中にある風景が作用して見るモノらしい。
なら、俺の夢は何だ…
昔の記憶がない俺は夢見る権利は無いのだろうか。
と
いつものように自問自答を繰り返す。
そうでもしないとこの暗闇に呑まれそうで
―わすれた声の出す方法って知ってる?
また、いつものようにふと誰かの声が聴こえた。
最初のコメントを投稿しよう!