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なんとか、蒼空は立ち上がった。…が、フラフラで歩くのもままならない。
だが、リランを召喚して治して貰うこともできない…。
翼は、蒼空が何を思っているのか、分かったのか…
「オレと星夜が時間を稼ぐから、白竜を呼んで治してもらえ!」
「そんなことさせないぜ!早く楽にしてやる。」
そう言うと、魔物はまた蒼空を襲った。動きが速すぎて、星夜達は反応できない…。
『ザクッ!!』
「がはっ…」
魔物の爪が蒼空の脇腹を突き刺し、蒼空は倒れた…。
「蒼空!大丈夫!?」
星夜は蒼空に駆け寄るが反応は無し。星夜の能力は疲れや軽い怪我は治せるが、ここまで酷いとどうすることもできない。
生憎、リランはブレスレットの中。セイラほど大きい高等なら自由に契約の印から出ることができるが、リランはまだ幼く、そんなことはできない。
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