キャンプ

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「う~ん…ここは…。 確か…セイラに…飲み込まれたから…腹の中か…。」 そこは、12畳ほどの少し広い所で、周りがぶよぶよしていて、ねばねばしたものが付いている。多分、胃液だろう…。 「蒼空、聞こえるか!?」 上の方にある、巨大な口の裂け目から大きな声が聞こえた。 「ああ…、なんとかな…。少し…怖かった…けど…。ここで…何を…すれば…いいんだ?まさか…溶ける…まで…待つのか…?」 最後は冗談で言ってみた。 「ああ、そうだ。溶けろ。」 蒼空は驚いた。仲間のドラゴンの栄養になるなんてまっぴらだ!だが、身体は動かない…。 「まあ、溶けると言っても、精神がな。私と一体化するんだ。いくらドラゴンの私でも、消化はする。普通の動物よりは遅いだろうがな…。さあ、目を閉じるんだ。」 そう、セイラは言うと、落ちたような感じがして、やがて止まった。手足をたたんで、しゃがんでくれたようだ。 蒼空は言われた通りに、目を閉じた。
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