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セイラは魔物の爪と牙を砕き、使い物にならないようにした。
「いってぇ…。くそっ、放せ!」
魔物は元気はあったが、もう反撃する武器と言えるものがなかった。
「おお、今すぐ放してやるから待て。」
そして、セイラは魔物を地面に落とした。
「いってぇなあ、もっと優しく放してくれよ!」
そうして、魔物は怪我をした足を庇いながら歩いて、森の奥に逃げようと背を向け、歩き始めようとすると…。
「手を放してやるとは言ったが、逃がしてやるとは言ってないぞ?」
「え?」と魔物が振り向いた瞬間…セイラは魔物の下半身にかぶり付いた。
「ウォオオ!」
と、驚きと恐怖に魔物は悲鳴のような声で吼えた。
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