キャンプ

26/27
前へ
/356ページ
次へ
みんなは円になり、話していた。 「なんとか勝ったみたいだな。やったな、蒼空!」 翼は笑って、蒼空に話しかける。他の人や獣も笑っている…が蒼空1人だけ浮かない顔をしていた。 「おい、聞いてるのか?」 「え?うん、やったね!」 蒼空は造り笑いをした。 「…じゃあ、そろそろテントに戻りましょうか。」 星夜は提案し、おのおののテントに戻って行った。 蒼空もテントに戻ろうとすると… 「話があるから」 と星夜に止められた。 ……… 「なんだよ、話って。」 「あなた、あなたの召喚獣が魔物を食べて驚いてるんでしょ。」 図星だった…さすが、幼なじみと言った所か。 「じゃ、じゃあなんでお前たちは驚かないんだよ!」 「当たり前じゃない。私たちの召喚獣だって魔物を食べるわよ。…まあ、蒼空のみたいにそこまで大きいのは食べないけど…。 本能みたいなものだから受け入れて、馴れるしかないの。」 蒼空は驚いたが、 「そうだな…。オレ達のやってる仕事はそういうものだ。 ありがとな、星夜!じゃあおやすみ!」 そうして、テントに戻った。
/356ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1520人が本棚に入れています
本棚に追加