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翌日
部室内で着替える先輩達と俺達。
木田中「今日は打撃中心にやるそうだ」
と言うと一部の部員は喜ぶ。
ガチャ…
部室の扉が開いた。
皆一斉に扉に目がいった。
もちろん…驚きます。
木田中「帰ってきたか」
と嬉しそうに小さく笑った。
泣河「…よぅ…」
と目を逸して、小さな声で言う泣河先輩がいた。
皆一斉に驚く。
そして沈黙…
木田中「皆に言うことがある。泣河が戻ってきた。だからよろしく頼む」
心境は複雑だが泣河先輩はうちのチームの有力選手。
夏の大会では心強い人だ。
泣河「……すまん。俺…滝川には悪いことしたと思ってんだ。…俺…堺が死んでから変わっちまったんだと思う…だけど今、俺がやっていたことは…堺を苦しめたことと同じなんだよな…一年、本当にすまん…あの時は…今までの苦しみを一年に味わえ!!って感じだったんだ…俺もバカなことをした…堺との約束を果たせなかったんだ…だから…俺…もう一つの約束果たさなきゃいけないんだ…堺との約束…甲子園出場を守りたいんだ!だから今さらなんだが野球部に戻っていいか?」
と顔が赤くなっていることを隠そうと下を向いていた。
木田中「どうするんだ?」
と野球部全員に聞いた。
「いいんじゃねーの」
「つきあってやるよ!お前らの約束」
「やろうぜ!」
「おう!頑張ろうぜ!」
翼「…いいと思います」
豪田「約束は守るもんだ」
絆「大事な人なんですよね?」
泣河「あぁ…」
とうなずいた。
絆「じゃあ付き合いますよ!一年も」
木田中「じゃあ早く準備しろ!!練習時間は限られてるんだからな」
と着替えを続ける木田中先輩。
泣河「おう!!」
俺達の野球部の絆が一段と深まった時だった。
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