01《約束》

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1週間後 『はぁ~』 私は大きな溜め息をついていた。 『笑美~またため息ついてる。』 『だって~』 だって… 雅人くん… 思い出すと胸が熱くなる。 『だって~って仕方ないでしょう。雅人くんは来なかったんだし。』 ズバッと返すのは私の親友の木下由香。 サバサバしててハッキリいうけど凄く優しいこ。 でも私は… 雅人くんを信じたい… 『雅人くんはそんなひとじゃないもん。』 私は負けじと返す。 由香は呆れた顔をする。 『わからないよ。 確かに幼稚園の時の雅人君はそうだったかもだけど。 例え約束をしたとしてもどこにいったかもわからない。連絡もないまま10年後の約束覚えてるかわからないよ。もう忘れてるんじゃない。』 『由香~』 由香は雅人くんのことを知る唯一の存在でもあるわけで。 私はあの日雅人くんからもらった指輪をネクレスにしている。 それを触りながらまたため息をつく。 いや…勝手に出てしまう。 そんな私を見て由香は言った。 『笑美さ、そろそろ次の恋したら? たまに、告白されたりしてるし…モテるんだし。もったいないよ。』 『…』 次の恋か…。 そろそろしなきゃいけないかな。本当はどこかで来ないんじゃないかって思ってた…。 でも信じてみたかった。 私の初恋を、 約束を。 …
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