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ここは夢の中
また暗闇の世界
こんな夢ばかり見る毎晩
もう慣れてしまった
暗闇の世界を
ひたすら一人で歩いて行く
誰かを求め叫んでも
声さえ闇に吸い込まれていく
私の声など誰の耳にも届かない
誰にも聞こえないならば
いっそのこと声をあげることなど止めてしまおう
暗闇の中では
ずっと歩きながら
孤独の恐怖に耐えるように
強く手を握るしかない
強く…強く…
爪が手のひらに食い込み痛みが走る
この夢を見るたび
目覚めた世界と夢の世界
どちらが現実なのか解らなくなっていく
何を求め私は歩き続けるのだろう…
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