迷子

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BASTARDの大商はレンレンと言った。今となっては、私は自分がどうやってBASTARDに入ったのか憶えていない。 嘘だと思われるかもしれないが、今に至るまで私はレンレン氏と一度たりとも密談でやりとりした記憶が無いのだ。 当時の私は密談の仕方すら知らない。向こうから密談を送られるのを待っているしかなかった。 ただ、憶えているのは、形としては入った後だと思うが、当時の団員が団チャにおいて私を正式に入れるか否か、随分長い事話し合いをしていたと言う事。私は発言で嫌われないようにかなり気を遣って小さくなっていたものだ。 結局BASTARDに晴れて入団する事ができ、そこで私は巨商生活を本格的に始める事になったのだった。
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