プロローグ

4/4
前へ
/69ページ
次へ
翌日………。 竜之介は母親に一つの質問をした。 「母さんは……俺が事件に巻き込まれている事をどう思う?」 「どう思うって……そのおかげで竜之介の才能が分かったんでしょ……?」 「おかげって何だよ……。 俺の才能を知るために人が死ななきゃいけないのかよ?」 「………。 「本当なら……この世界に、探偵や、警察がいらない方が普通なんだ……。 でも……何で……何で人は死ぬんだよ!?」 「恨まれてしまったのよ……犯人に……。」 「人を殺す事に意味なんか無いんだ! なのに……どうして人は大切な命を簡単に奪うんだよ!?」 「…………。」 「母さんの気遣いは嬉しいけど……。 また事件に巻き込まれるんだって言う考え方……納得出来ない!」 「竜之介……。」 竜之介は鞄を持ってさっさと学校に行ってしまった。
/69ページ

最初のコメントを投稿しよう!

77人が本棚に入れています
本棚に追加