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「世の中そんなに甘くはないか……。」
竜之介は小説の買いすぎで重くなった鞄を引きずりながら、深い溜め息をついた。
「とりあえず……今は素直に大画面テレビを喜ぶか……」
竜之介はそう言って開き直りながら学校に向かった。
「でも……だとしたらどうやって華夜との気まずい雰囲気を元に戻すんだよ……?」
竜之介は開き直るのをやめてまた考えこんだ。
「あれ……メールだ……。」
竜之介はポケットに入っていた携帯を取り出した。
「華夜……?」
メールは華夜からの物だった。
(学校サボってどこに行ってるの!)
「ははは……なんかいつも通りだな」
竜之介は何故だか嬉しくなって走り出した。
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