星形の洋菓子と石榴味の星の王子さま

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あの夜、私は数枚のCDを抱えて家に帰った お母さんはもう私のことを手余しして夜中に私がノコノコと帰ってこようとまた新しい服を着ていようと何も言わなかった だから小さいとき家に帰ったときに言う合言葉なんて私は忘れたフリをして階段を登り自分の部屋に閉じ籠った 下の階では今夜も叫び声があがった 私はイヤホンを耳に密着させて音をさえ切る ああ…五月蝿いぐらいのドラムが心地いい 宵も更けて私は目を醒ました あぁ…がっこうだ
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